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上席顧問津田克彦先生のブログ

【津田克彦の「個人の意見です!」】第9回「さあ入学だ!」

上席顧問 津田克彦

上席顧問 津田克彦

2024/04/07 公開

2024/04/04 update

   4月に入り、やっと春らしくなってきました。梅が終わり、桜が咲き始めると進学・進級の季節です。4月は子ども達にとって新たな一歩を踏み出す時期です。新入学を迎える児童・生徒は「どんな学校だろう?」「友達出来るかな?」「どんな先生かな?」などと、ワクワクしたり、ちょっと不安になったり、そんな気持ちでいっぱいでしょう。一学年上に進級する子ども達も「新しいクラス、新しい友達、新しい先生」を楽しみにしていると思います。それは先生にとっても同じです。担当する子ども達との出会いを楽しみにしています。
 保護者の皆さんも期待と少しの不安で新しい年度を迎えておられると思います。
今回は小学校入学を迎えるにあたり、保護者の皆さんが大切にするべきことについてお話ししたいと思います。
 入学は小学校でも、中学校、高校、大学でも(幼稚園・保育園入園や会社の入社も)人生の節目として大きな期待と少しの不安を抱えて迎えます。特に小学校入学は親から離れて独り立ちする第一歩と言えます。幼稚園・保育園では保護者の手で、園の先生(あるいは園バス)まで引率してもらいますが、小学生は、自分で家の玄関を出て、学校の門をくぐり、教室の先生のところまで行きます。小学校は自分で自分のことができるようになるところなのです。就学準備については以前にもコラムに掲載していますので、今回は具体的に一つ実行してほしいことをご紹介します。
 大切なのは日々の生活習慣の定着
 小学校入学当初は、午前中で下校(給食が始まるまで)したり、勉強もすでに知っているような簡単な文字や数字などを習ったりと、保護者の皆さんの中には物足りなく感じる方もおられるでしょう。では、この時期、学校で何を習っているのか?それは学校における生活の仕方を学んでいるのです。小学校は子ども達が自分で学ぶ(生活する)ところです。先生がいちいち手取り足取りして面倒をみません。子ども達は、「時間」について自分で判断しなければなりません。チャイムの合図や時計を見ながら、次のことを考えて準備をして行動します。「場所」についてもそうです。「今日は朝礼の日だから運動場に出ておく」とか「次の授業は音楽の授業だから音楽室に移動しておく」とか。「学校生活」も同じです。「休み時間(10分程度)に体操服に着替える」ことや、給食も時間内に、子ども達で配膳し、食事をして、片づけなければなりません。分からないことは友達同士教えあい助けあって生活していきます。それらが大人への第一歩、社会の一員として生きていくための学びなのです。
 それは家庭でも同じです。親(祖父母)、兄弟から指示されて動くのではなく、自分でできるようになっていくことが大切です。それは、小学校入学を期に子ども自身の一日の生活のルーティンを学び、繰り返すことで習慣化していくことで身についていきます。帰宅したらすること、夕飯までにすること、就寝までにすることなどを教えていきます。はじめは、なかなかできないことでも繰り返すことで定着していきます。一日のルーティンを紙に書いて貼っておくのも有効な手段です。また、成果を表にして「できた日、できたことには〇をつけさせる」工夫なども子どもの励みになります。親は粘り強く、丁寧に接してやることが重要です。親の都合で、ルーティンを安易に変更したり、親が重要性を感じずに接いていると、子どもは敏感に感じ取りいい加減な行動をとります。仕事などで、子どもの帰宅時に 立ち会うことができない場合でも、夕食後あたりに「今日のルーティンの頑張り」を、必ず聞いてやることが大切です。低学年の間に、家庭での生活習慣を身についておくことが、中学年以降の多忙な時期の時間を有効に使うことができる子どもに育ちます。また、それは学校生活でも「時間にメリハリをつけて行動できる子ども」に成長させます。
 この家庭でのルーティン、生活習慣化はどの学年、どの年代でも4月スタートが有効です。そして、4月には、学年ごとにルーティンを見直していくことも忘れないようにしてください。子ども達の日々の生活は年々変わっていきます。中学年では、子ども達の考えも入れて、高学年では子ども自身でルーティンを作ることが望ましいです。しかし、任せっきりにする(目を離す)と、簡単に崩れてしまいます。親の目(心)は生活習慣の遂行には欠かせない要素なのです。
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上席顧問 津田克彦

上席顧問 津田克彦

元私立小学校校長、元大阪府私立小学校連合会会長。 プラチナム学習会では保護者相談、進学指導、及び、「小学校受験対策集団コース」を担当。元私立小学校校長の長年の経験を活かした、噂に左右されない本質的な指導で万全の準備を進めます。特に小学校入学後に後伸びできる子ども達の指導に努めています。

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