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上席顧問津田克彦先生のブログ

【津田克彦の「個人の意見です!」】第8回「教育 今と昔」 

上席顧問 津田克彦

上席顧問 津田克彦

2024/02/10 公開

2024/02/09 update

   2024年は能登半島地震でスタートしました。被災地のみなさんは大変なお正月だったと思います。少しでも早く元の生活に戻ることができますようお祈りします。

 さて、今回はちょっと昔の教育現場を思い出してみたいと思います。1月から始まったドラマ「不適切にもほどがある!」をご覧になった方もおられると思います。舞台は1986年、中学校の体育教師の主人公(50代)が2024年にタイムスリップしてしまいます。1986年時代の「常識」「習慣」「生活」などを2024年に持ち込んだ主人公の行動は、パワハラ、セクハラなどで、周りからは非難(呆れられる)轟轟。このあとドラマはどのように進展していくのか楽しみですが、第一話の中で、主人公の中学校教師の言動が、現在からすれば信じられないほどひどいものなのです。教室(授業中)の喫煙、生徒への体罰や暴言、同僚女性教諭へのセクハラ発言など。それらのシーンを観て、38年以前の教育現場を思い出しました。

 1986年の私は35歳、教職13年目。教師として充実した日々を過ごしていました。ドラマでのシーンは決してオーバーな表現ではなく、授業中や職員室で煙草を吸う先生もいました。当時、それは世間的にも悪いことではなく、普通のことだったのです。宿題を忘れた子どもは1m定規でおしりをパチン、もみじパンチと言って、手のひらで太ももをパチンもありました。子どもたちは、もみじパンチは「先生やめて!」と訴えます。なぜなら、太ももに手の形をつけて帰宅すると、宿題忘れがお母さんにバレてしまい、先生よりよっぽど厳しく叱られるからです。子どもたちが、人として、してはいけないこと(友達をいじめたり傷つける、人のものを取るなど)をした時には先生方も真剣に厳しく叱りました。大人になる前に「人としてしてはいけないこと」を身につけてほしいからです。中には涙ぐみながら必死に叱る先生もいました。そして、厳しく叱った日は、子どもが下校する前にフォローするようにしていました。コンプライアンスからみれば、確かにとんでもない時代だったように思います。38年経った現在の教育現場では、子どもたちはしっかりと守られています。そんなひどい時代でしたが、当時は先生と子どもたちの距離間が今より近かったように思います。先生方からパワハラ的(上から目線)な発言をたくさん浴びせられていましたが、その分、いっぱい先生と話しをして、いっぱい褒めら、励まされていたように思います。

 学校現場でも、現在では考えられないような日常がありました。たとえば、現金の徴収です。学年費や学級費、給食費などは、子どもたちが保護者から預かったお金を集金袋に入れて持参し、朝のホームルーム時に担任の先生が集め、職員室の机の引き出しなどに保管していました。児童名簿も今では考えられない一つです。毎年、児童名・保護者両親名・兄弟・住所・電話番号を記載した全校児童の名簿が配られていました。もちろん、全教職員の住所、電話番号も記載されています。個人情報がじゃじゃ漏れです。子どもたちの成績についても、隠すことなく点数順に返却したり、高学年では成績上位の児童名を廊下に貼りだしたり、時には成績順で座席を決めたときもありました。(以上は、あくまでも私や私の職場の例です)

 このドラマの内容が今後、どのような評価を得、どのような感想(年代別が見てみたい)が出てくるのか楽しみです。主人公が今の時代は生きずらいと感じるように、現代のコンプライアンスや個人情報の扱いが、息苦しいと感じている年代の方もおられるのではないでしょうか。その証拠に、1986年時代の教育現場を経験してきたベテランの先生が壊れていく姿(どのようにして教育したらよいかわからない)を目にします。働き方改革で先生方の勤務環境を改善することも大切ですが、同時に、コンプライアンスを重要視しながらも、先生方がのびのびと教育していける環境を作っていってほしいと、私(昔の教師)は思うのです!

   
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上席顧問 津田克彦

上席顧問 津田克彦

元私立小学校校長、元大阪府私立小学校連合会会長。 プラチナム学習会では保護者相談、進学指導、及び、「小学校受験対策集団コース」を担当。元私立小学校校長の長年の経験を活かした、噂に左右されない本質的な指導で万全の準備を進めます。特に小学校入学後に後伸びできる子ども達の指導に努めています。

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