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上席顧問津田克彦先生のブログ

新コラムⅡ 津田克彦の「個人の意見です!」(4)    2025.5.10 「海外引率体験記(第3回)」

上席顧問 津田克彦

上席顧問 津田克彦

2025/05/10 公開

2025/05/13 update

 今年も早いものでもう5月に入りました。5月1日はメーデーです。最近はゴールデンウィークの話題に負けて「メーデー」という言葉をマスコミでもあまり聞かなくなりました。メーデーとは世界各地で開催されている労働者の祭典です。労働者が権利を要求するために行進や集会などを行い、団結の威力を示すための日です。私が教職に就いた昭和50年頃はメーデーの活動が活発で大阪でも大阪城公園を中心に何万人もの人は集まって集会を開いたり行進などを行っていました(現在でもメーデーの活動は大阪城や扇町公園などで行われているようです)。私の勤務していた学校は大阪城の三の丸の中にあり、毎年5月1日は児童の登下校などに気を使いました。若い保護者の皆さんはご存じないかもしれませんが、当時はストライキも盛んで交通機関などもストライキを行っていました。始発時間ギリギリまで労使交渉が行われ、時には始発時間を超えてもストが決行中ということもありました。勤務する学校には地下鉄や私鉄を利用する子どもが多く、学校としても朝7時を過ぎてもストが行われていた場合は家庭待機。10時を過ぎてもストが解除されない場合は休校というような対策を立てていました。ストが予定されている前日などは子どもたちが何となくざわざわ(休校を期待?)していたことを覚えています。今では考えられないことですね。さて、前置きが長くなりましたが本題の海外引率のお話に入りたいと思います。今回はハワイ訪問でのエピソードをいくつか紹介します。 「ハワイ訪問③(ハワイ引率のエピソード)」 「時差ぼけ」  日本とハワイとの時差は19時間です。日本を夜9時ごろ発った飛行機は約6時間半でホノルルの空港に到着します。日本時間では真夜中の3時半ごろです。その間に機内食が出たりするのでなかなか寝付けません。やっと眠たくなったころにホノルルに到着します。日付は前日(日本を出発した日)の午前8時半ごろです。入国手続きなどを済ませてバスに乗り込むのが10時過ぎ。ここで寝てしまうと時差ぼけが解消しないので無理やり観光します。バスの中では先生方が「寝てはいけません!」と叫びます。観光が終わってホテルにチェックインするのが午後3時過ぎ。夕飯の時間まで3時間ほど部屋(子ども二人1組)で休憩するのですがここで寝てしまうのです。夕飯の時間になっても集合しない部屋に電話をしたり、直接部屋に行って起こします。翌朝はモーニングコールで起床するのですが何組も起きてこないので先生方が大変です。まずは時差対策からハワイ訪問が始まります。実は先生方も時差ぼけ対策が大変なのです。飛行機の中でもバスの中でも、ホテルにチェックイン後も子どもたちの世話や今後の打ち合わせなどで睡眠不足が続き、なかなか時差ぼけが解消しないのです!もちろん子どもたちの前ではシャキッとしなければならないので大変です。 「荷物の管理」  小学生にとって荷物の管理は大変です。1週間の海外旅行ですから大きなスーツケースを持ってきます。出発時は保護者の方が詰めてくださるのできれいに収まっていますが、衣服等を使用しているうちに荷物が収まらなくなってきます。毎日部屋を出るときはスーツケースのカギを閉めるように指示するのですが閉まらなくて集合できないと訴える子どもたちもいます。ハワイを出発する日などはホームステイのホストファミリーからたくさんのお土産や家族へのお土産などで大変です。先生方が何とか力づくでスーツケースを閉じて回ります。入国検査などでバックを開けなければならないことがあれば悲惨です(ありがたいことに子どもたちのスーツケースをチェックされることはほとんどありませんでした)。中にはスーツケースのカギを失くしてしまった子どももいました。ハワイのホテルに着いてすぐにスーツケースのカギがないとの訴え。先生方や近くの子どもたちで部屋中を探しましたが見つかりません。しかたがないので保護者に了解を得てスーツケースのキーを壊し(いまのスーツケースのような複雑なキーではなくよかったです)帰国時はガムテープでぐるぐるに巻いて飛行機に積み込んだことなども今では楽しい思い出です。(次回に続く)
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上席顧問 津田克彦

上席顧問 津田克彦

元私立小学校校長、元大阪府私立小学校連合会会長。 プラチナム学習会では保護者相談、進学指導、及び、「小学校受験対策集団コース」を担当。元私立小学校校長の長年の経験を活かした、噂に左右されない本質的な指導で万全の準備を進めます。特に小学校入学後に後伸びできる子ども達の指導に努めています。

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