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泉谷顕縦塾長の地頭力コラム

日本の教育が危ない!?向かうべき方向とは?

塾長 泉谷顕縦

塾長 泉谷顕縦

2023/11/17 公開

2023/11/17 update

『Wedge 11月号 -前例なき時代を生きる令和日本の教育論-』

今回のオススメは、新幹線のグリーン席に常備されている月刊誌『Wedge(ウエッジ)』、11月号の特集『日本の教育が危ない ~子どもたちに「問い」を立てる力を~ 」と題した『前例なき時代を生きる令和日本の教育論』です。

・五感の臨界期は厳格だ。幼児期には幼児期にふさわしい学習がある。幼児教育では、大人にできることを早いうちから子どもにさせるのは適切ではなく、自然環境からの本物の刺激をたくさん受け、豊かな幅広い感覚系を育むべきである

・自然の中での体験の多い子どもほど、自己肯定感が高くなり、自律的行動習慣が身につく傾向がある。

・一人ひとりが本来持つ多様な個性を開花させ、「生きる力」を養うためには、知識の詰込みだけではなく、「実体験」をさせることが重要だ。

・現代人は実体験の大切さに対する認識が希薄になっている。だが、そもそも認知の世界とは実体験から生まれ、それが多ければ多いほど、その世界も広がっていく。バーチャルの世界で得られる情報は、人間の脳を一度通して抽象化されたものであり、情報がそぎ落とされている。メタバースや生成AIなど、情報装置がさらに発展していく中で、実体験の意義を再評価していくべきだ。

・経済協力開発機構(OECD)における生徒の学習到達度調査(PISA)で日本は15歳時点で世界でもトップクラスだが、22~23歳層になると
「論理的に書く能力」 「他人に分かりやすく話す応力」 「外国語を話す能力」
の3分野について多くの学生が苦手意識を持っている。
これらは、グローバル化された環境において最も重要なコア・コンピタンス(核となる能力)である。

・良い教育システムとは「入るのは容易で、でるのは難しい」システムであるべきだ。

・入社3年以内の離職者は約3割にも上る。その中にはより良い待遇・条件を求めて離職する人もいるが、私には、「人とのコミュニケーション能力や我慢・忍耐など、実業の世界に必要な「生きる力」が徐々に細ってきている」と感じている。

・未来の社会がどうなるのかは、誰にも分らないが、自ら問いを立てて、解決策を見つけ出す力が必須である

・「勘」は、論理的思考ができるようになると鈍る傾向がある

「理屈」は言うが、決断する力が無い。私はそうした子どもたちには、理屈を言うよりも「思い切ってやろう」と声をかける

・日本と違う米国の公教育を見習い、「1億総事務員」教育から脱却しないといけない。

・算数・数学を通じて得た論理性の基礎が無ければ、プログラムは書けない。思想や新技術を発展するにはツールとしての知的な母国語が完成されていなくては伝わらない。

・「国語力の衰退は国家の衰退である
答えのない時代に生きるために必要なこととは?
今こそ大人の責任が求められている。

・明治国家の誕生以来、知識詰込み、暗記型の画一的な教育が行われ、日本社会には、“正解主義“が蔓延するようになった。時を経て、令和の日本は、数々の前例のない課題に直面し、従来の延長線上に「正解(アンサー)」が見出しにくく、『自らが「問い」を立て、解決する力(ソリューション)』が求められる時代になっている。

  複雑化する社会の中で日本の教育が向かうべき方向を提示する一冊です。ぜひ、ご一読をおすすめします。
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塾長 泉谷顕縦

塾長 泉谷顕縦

プラチナム学習会塾長。 21世紀に生きる子どものための幼児教育教室。 大阪を拠点に東京や全国に展開しています。

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