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上席顧問津田克彦先生のブログ

【津田克彦の「個人の意見です!」】第6回「私立小学校とは その①」

上席顧問 津田克彦

上席顧問 津田克彦

2023/11/01 公開

2023/10/31 update

 久しぶりのコラムです。4月上旬に坐骨神経痛を患い、ひどいときには歩行にも支障をきたす状態に陥りました。学生時代から体力には自信があった自分が、このような辛い思いをするとは考えていませんでした。整形外科医には、「年齢を考えて運動(主にゴルフ)をするように」との注意を受け、はじめて自分が実年齢と同じぐらい身体も弱っていることを認識した次第です。現在は少しずつゴルフも再開し、元気をとりもどしつつあります。

 さて、関西の私立小学校の受験も一段落し、11月頃からは年中の保護者向けの学校説明会も始まります。今回のコラムでは「私立小学校」についてお話したいと思います。
 「私学」といえば高校や大学を思い浮かべるのが一般的です。また、大学進学率の高い中学校の存在もご存じでしょう。ところが私立小学校は認知度が低いのが現状です。実際、全国で私立小学校に通学している児童の割合は1.2%に過ぎません。(中学校で私学に通う生徒の割合は7.7%)
私自身も私立の小学校に勤務するまでは、私立の小学校のイメージは「地域の裕福な家庭の子が行く学校」「親が私立小学校出身の子を通わせる学校」ぐらいの認識でしかありませんでした。
 確かに公立小学校と違い、授業料が必要です。しかし、それ以上の特徴を持つ私立小学校がたくさんあります。保護者の皆さんに、私立小学校を選択の一つとしていただけるように私立小学校の主な特徴をご紹介します。

(1)伝統に培われたぶれない教育観の持続

 各私立小学校には、設立の理念があります。何のために、いつ(時代)、その場所に誕生したのか。それぞれ学校によって違いますが、創設者の熱い思いが伝統として引き継がれています。そこには理想とする人材育成や、宗教教育を元とした人間教育などがあります。その教育観は時代の変化に対応しつつも、教育の根っことして不変の強い理念が存在します。

(2)目に見える子どもの成長

 児童それぞれが持つ能力を開発し、発展させるための教育を行っています。学力はもとより、グローバル教育(英語教育や国際教育など)や創造性を伸ばす教育(ICT教育や表現教育など)、情操教育(音楽や芸術など)、道徳教育(教育理念や宗教教育を通して)などを文部科学省の提案に先んじて積極的に取り入れています。コロナ流行で少し滞っていますが、海外への語学研修や海外の学校との交流などは、ずいぶん以前から実施しています。

(3)一貫教育の魅力

 小学校6年間の教育にとどまらす、中高等学校、大学まで併設している学校がほとんどです。同じ教育理念のもと12年間、あるいは16年間育つ子どもたちは大きな財産を得ることでしょう。また、そこには学友や先輩・後輩などの一生の宝物となる人間関係が生まれます。
 その他にも、各学校において、いろいろな公立小学校にはない魅力的な特色があります。たとえば外国語を中心としたインターナショナルスクールや、宗教教育を元にした人間形成を行う学校、教科担任制などを早期に導入し、専門の教師により高い学力を保証する学校などもその一つです。

 まだまだ伝えきれない魅力が各私立小学校にはあります。ぜひ、興味のある私立小学校の説明会や学校見学会に参加し、その魅力に触れてみてください。
 次回のコラムでは保護者がどのように私立小学校を選ぶのか、そのポイントについてお話ししたいと思います。
 
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上席顧問 津田克彦

上席顧問 津田克彦

元私立小学校校長、元大阪府私立小学校連合会会長。 プラチナム学習会では保護者相談、進学指導、及び、「小学校受験対策集団コース」を担当。元私立小学校校長の長年の経験を活かした、噂に左右されない本質的な指導で万全の準備を進めます。特に小学校入学後に後伸びできる子ども達の指導に努めています。

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