上席顧問津田克彦先生のブログ
新コラムⅡ 津田克彦の「個人の意見です!」(5) 2025.6.22 「海外引率体験記(第4回)」
2025/06/25 公開
2025/06/25 update
4月13日から始まった関西大阪万博も2か月が経ちました。前評判が悪かった割には入場者も多く、毎日パビリオンやお土産の店には長蛇の列ができているようです。私も万博の雰囲気を味わいに2度行きました。1970年の大阪万博と両方見学できたことは幸せなことなのでしょうね。これから雨(梅雨の季節)や猛暑で列に並ぶのも大変だと思いますが、子どもたちにはぜひ一度でも見学してほしいと思います。大人になって「僕(私)は〇歳の時に関西大阪万博を見学したよ!」と思い出すことでしょう。ひょっとすると、私たちの年代のように50年後ぐらいに3回目の大阪万博を経験できるかもしれませんね。
さて、海外引率体験記(ハワイ訪問編)も4回目となります。
「ホームステイ」
子どもたちのハワイ訪問の一番の目的はホームステイです。異国の家庭での生活体験を通して日本との文化や生活習慣の違い、言語の違う人たちとのコミュニケーションなどを学びます。ホームステイの事前学習として電話をかける練習をします。はじめのころは携帯電話がないころです。一人ずつ公衆電話からホテルに残っている先生宛に電話をします。小銭(1クオーター)を入れることや英語での名前の伝え方など、ホームステイ家族とはぐれたときのための練習です。(ホームステイ中はホームシックを避けるための先生方への電話は禁止です)また、アメリカの家庭の生活習慣などもハワイの先生方から教えてもらいます。家庭によっては食事の前のお祈りや日曜日に家族全員で教会に行ったりすることもあることなども学びます。なかでも強調されていたのは「自分の意見(返事や思い)は、日本語で良いからはっきり伝えること」です。過去にホームステイの保護者から「日本の子どもたちは遠慮して自分の考えを言わないので何を思っているのか分かりずらい」との意見が多くあったそうです。
日数はホームステイの保護者の皆さんが対応しやすいように金~日曜日の2泊3日です。日本の子どもたち二人一組になり同年代の子どもがいるご家庭にお世話になります。金曜日の午後、訪問先の小学校でホストファミリーと対面、簡単なセレモニーのあと、それぞれの家庭に出発。はじめから楽しそうに打ちとける子どもや、やや緊張した様子の子どもなどいろいろです。しかし3日経った日曜日の午後にはみんな笑顔でたくさんのお土産を抱え「楽しかった!」と口にしながら帰ってきます。ホームシックなどを心配しましたがハワイは日系のご家族も多く日本語が通じたり、日本の子どもたちに合うお料理などを用意してくださっているようです。また子どもたち二人一組なので安心できるのでしょう。ハワイの子どもたちは日系人(3世や4世)であっても、ほぼ日本語が話せないのですが、楽しそうに動作なども交えながら英語と日本語でコミュニケーションをとっています。この訪問を通じて英語や外国に興味を持ち始めた子どもも多く、後に英語や外国に関する仕事に就いたという話も聞きます。ホームステイからたくさんのお土産をもらって帰ってきますが、ほとんどが、そのご家族の手作りの品であったり、ホームステイ中に一緒に作った物でお金では買えない思い出の詰まったお土産です。そして何より大きなお土産は共に過ごした経験でしょう。最終日、ハワイを発つとき、ホームステイ先のご家族が空港まで見送りに来てくださいます。毎回ハワイの子どもたち、日本の子どもたちの号泣でのお別れになり感動の大きさが伝わってきます。
ハワイとの交流は相互訪問なので、ホームステイ先の子どもが次の年には日本の子どもたちのご家庭でホームステイをすることもあります。そのような場合はご家族も含めた交流が長く続いているそうです。
ハワイとの交流は現在でも相互訪問という形で継続されています。第1回から数えて60年近く経ちます。その間に校長先生をはじめスタッフの先生方やホノルル市教育局の担当の方々も何人も変わりました。それでもその行事が続いているのはすごいことだと思います。今後も末永く続いていくことを願っています。
ハワイ以外にもたくさんの外国の小学校と交流をしてきました。次回からはそのお話をしたいと思います。
さて、海外引率体験記(ハワイ訪問編)も4回目となります。
「ホームステイ」
子どもたちのハワイ訪問の一番の目的はホームステイです。異国の家庭での生活体験を通して日本との文化や生活習慣の違い、言語の違う人たちとのコミュニケーションなどを学びます。ホームステイの事前学習として電話をかける練習をします。はじめのころは携帯電話がないころです。一人ずつ公衆電話からホテルに残っている先生宛に電話をします。小銭(1クオーター)を入れることや英語での名前の伝え方など、ホームステイ家族とはぐれたときのための練習です。(ホームステイ中はホームシックを避けるための先生方への電話は禁止です)また、アメリカの家庭の生活習慣などもハワイの先生方から教えてもらいます。家庭によっては食事の前のお祈りや日曜日に家族全員で教会に行ったりすることもあることなども学びます。なかでも強調されていたのは「自分の意見(返事や思い)は、日本語で良いからはっきり伝えること」です。過去にホームステイの保護者から「日本の子どもたちは遠慮して自分の考えを言わないので何を思っているのか分かりずらい」との意見が多くあったそうです。
日数はホームステイの保護者の皆さんが対応しやすいように金~日曜日の2泊3日です。日本の子どもたち二人一組になり同年代の子どもがいるご家庭にお世話になります。金曜日の午後、訪問先の小学校でホストファミリーと対面、簡単なセレモニーのあと、それぞれの家庭に出発。はじめから楽しそうに打ちとける子どもや、やや緊張した様子の子どもなどいろいろです。しかし3日経った日曜日の午後にはみんな笑顔でたくさんのお土産を抱え「楽しかった!」と口にしながら帰ってきます。ホームシックなどを心配しましたがハワイは日系のご家族も多く日本語が通じたり、日本の子どもたちに合うお料理などを用意してくださっているようです。また子どもたち二人一組なので安心できるのでしょう。ハワイの子どもたちは日系人(3世や4世)であっても、ほぼ日本語が話せないのですが、楽しそうに動作なども交えながら英語と日本語でコミュニケーションをとっています。この訪問を通じて英語や外国に興味を持ち始めた子どもも多く、後に英語や外国に関する仕事に就いたという話も聞きます。ホームステイからたくさんのお土産をもらって帰ってきますが、ほとんどが、そのご家族の手作りの品であったり、ホームステイ中に一緒に作った物でお金では買えない思い出の詰まったお土産です。そして何より大きなお土産は共に過ごした経験でしょう。最終日、ハワイを発つとき、ホームステイ先のご家族が空港まで見送りに来てくださいます。毎回ハワイの子どもたち、日本の子どもたちの号泣でのお別れになり感動の大きさが伝わってきます。
ハワイとの交流は相互訪問なので、ホームステイ先の子どもが次の年には日本の子どもたちのご家庭でホームステイをすることもあります。そのような場合はご家族も含めた交流が長く続いているそうです。
ハワイとの交流は現在でも相互訪問という形で継続されています。第1回から数えて60年近く経ちます。その間に校長先生をはじめスタッフの先生方やホノルル市教育局の担当の方々も何人も変わりました。それでもその行事が続いているのはすごいことだと思います。今後も末永く続いていくことを願っています。
ハワイ以外にもたくさんの外国の小学校と交流をしてきました。次回からはそのお話をしたいと思います。
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上席顧問 津田克彦
元私立小学校校長、元大阪府私立小学校連合会会長。
プラチナム学習会では保護者相談、進学指導、及び、「小学校受験対策集団コース」を担当。元私立小学校校長の長年の経験を活かした、噂に左右されない本質的な指導で万全の準備を進めます。特に小学校入学後に後伸びできる子ども達の指導に努めています。

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