上席顧問津田克彦先生のブログ
新コラムⅡ 津田克彦の「個人の意見です!」(8) 2025.11.10
2025/11/10 公開
2025/11/21 update
「海外引率体験記(第7回)」
今年のメジャーリーグ(アメリカのプロ野球)ワールドシリーズは日本でも大変盛り上がりました。NHK(BSも含めて)が全試合を放映するほどです。(日本シリーズは民放中心だった)日本の三選手が大活躍したことが盛り上がった理由だと思いますが、毎回大変面白い試合で、さらに最終の第七戦は野球漫画に出てくるような展開でワクワクハラハラしながら観戦した人も多かったのではないでしょうか。勝負事はシビアで実力は紙一重だったにもかかわらず勝ったチームと敗れたチームの試合後の様子は雲泥の差でした。敗れたブルージェイズの選手の涙はきっと来年以降の活力になると思います。
さて、今回は海外引率体験記の最終として今まで紹介した「ハワイ」「台湾」「オーストラリア」以外のエピソードをご紹介したいと思います。
「番外編(前編)」
ワールドシリーズで敗れたブルージェイズはカナダ(メジャーリーグ唯一のアメリカ以外のチーム)のチームです。正式名称はトロント・ブルージェイズで名の通りトロント(オンタリオ州)を本拠地としています。私が勤務していた小学校ではトロントにも親善校がありました。私も2回訪問したことがあります。その折にブルージェイズの球場であるロジャーズセンターで試合を観戦する機会がありました。最近の日本のスタジアム(野球場以外も含めて)も個室の観覧席や宿泊施設付きの観覧席、子どもの遊具などを併設したものなども増えてきましたが、30年ほど前に訪れたロジャーズセンター(野球場)ではすでに試合自体を楽しむだけでなく、野球観戦の時間を楽しく過ごすというコンセプトが感じられました。私が観戦したところは10人ぐらいがゆったりと入れる個室で大きな窓から野球観戦ができます。部屋の中央部には大きなテーブルとソファが設置されていて食事や飲み物なども注文することができました。みんなそこで歓談していてブルージェイズのチャンスになると窓際に集まって大きな声で応援したことを覚えています。前置きが少し長くなりましたが親善校はトロント・フレンチスクールという小学校です。校名に「フレンチ」と付いているように授業はフランス語中心に行われる学校です。トロントはカナダの中東部にあり、公用語は英語ですが、この地域ではフランス語を使う人も多いということでした。芝生が一面に敷かれた広い敷地の中なあるレンガ造りの2階建てのこじんまりとした校舎は、日本の小学校の校舎に馴染んでいる私には「なんとおしゃれな校舎」というのが第一印象でした。子どもたちを連れて行きたいと思いましたが遠すぎるという理由で先生方の交流や児童の作品交歓、ビデオによる学校紹介などを中心に交流を行いました。はじめて訪問した時はバンクーバー経由でトロントに向かいましたが国内でありながら3時間の時差があり国土の大きさに驚きました。トロント・フレンチスクールに向かう前にバンクーバーにあるバンクーバー日本語学校を訪れました。世界各地にある日本人学校ではなく現地の人に日本語を教える「日本語学校」です。校長先生をはじめ先生方はほとんどが日本人でバンクーバー在住のカナダ人やアジア系の人たちに日本語の「読み」「書き」を日本の文化も併せて丁寧に教えていました。少し日本についての紹介をしてほしいということで簡単な授業を行いましたが最後の質問コーナーでいろいろ日本の文化などについて聞かれ、外国の人が日本の文化などに強い関心があることを再確認しました。今ではさらに関心が強まっていると思います。日本人が自国の文化や歴史などについて関心が薄れてきていると聞きます。グローバルな社会になればなるほど自国の文化や歴史の知識を蓄えておかないと自分の国に対するアイデンティティが問われることになります。いろいろな外国に行ったり、外国の人とお付き合いするうちに日本人としてのアイデンティティを確立することの大切さを感じました。
今年のメジャーリーグ(アメリカのプロ野球)ワールドシリーズは日本でも大変盛り上がりました。NHK(BSも含めて)が全試合を放映するほどです。(日本シリーズは民放中心だった)日本の三選手が大活躍したことが盛り上がった理由だと思いますが、毎回大変面白い試合で、さらに最終の第七戦は野球漫画に出てくるような展開でワクワクハラハラしながら観戦した人も多かったのではないでしょうか。勝負事はシビアで実力は紙一重だったにもかかわらず勝ったチームと敗れたチームの試合後の様子は雲泥の差でした。敗れたブルージェイズの選手の涙はきっと来年以降の活力になると思います。
さて、今回は海外引率体験記の最終として今まで紹介した「ハワイ」「台湾」「オーストラリア」以外のエピソードをご紹介したいと思います。
「番外編(前編)」
ワールドシリーズで敗れたブルージェイズはカナダ(メジャーリーグ唯一のアメリカ以外のチーム)のチームです。正式名称はトロント・ブルージェイズで名の通りトロント(オンタリオ州)を本拠地としています。私が勤務していた小学校ではトロントにも親善校がありました。私も2回訪問したことがあります。その折にブルージェイズの球場であるロジャーズセンターで試合を観戦する機会がありました。最近の日本のスタジアム(野球場以外も含めて)も個室の観覧席や宿泊施設付きの観覧席、子どもの遊具などを併設したものなども増えてきましたが、30年ほど前に訪れたロジャーズセンター(野球場)ではすでに試合自体を楽しむだけでなく、野球観戦の時間を楽しく過ごすというコンセプトが感じられました。私が観戦したところは10人ぐらいがゆったりと入れる個室で大きな窓から野球観戦ができます。部屋の中央部には大きなテーブルとソファが設置されていて食事や飲み物なども注文することができました。みんなそこで歓談していてブルージェイズのチャンスになると窓際に集まって大きな声で応援したことを覚えています。前置きが少し長くなりましたが親善校はトロント・フレンチスクールという小学校です。校名に「フレンチ」と付いているように授業はフランス語中心に行われる学校です。トロントはカナダの中東部にあり、公用語は英語ですが、この地域ではフランス語を使う人も多いということでした。芝生が一面に敷かれた広い敷地の中なあるレンガ造りの2階建てのこじんまりとした校舎は、日本の小学校の校舎に馴染んでいる私には「なんとおしゃれな校舎」というのが第一印象でした。子どもたちを連れて行きたいと思いましたが遠すぎるという理由で先生方の交流や児童の作品交歓、ビデオによる学校紹介などを中心に交流を行いました。はじめて訪問した時はバンクーバー経由でトロントに向かいましたが国内でありながら3時間の時差があり国土の大きさに驚きました。トロント・フレンチスクールに向かう前にバンクーバーにあるバンクーバー日本語学校を訪れました。世界各地にある日本人学校ではなく現地の人に日本語を教える「日本語学校」です。校長先生をはじめ先生方はほとんどが日本人でバンクーバー在住のカナダ人やアジア系の人たちに日本語の「読み」「書き」を日本の文化も併せて丁寧に教えていました。少し日本についての紹介をしてほしいということで簡単な授業を行いましたが最後の質問コーナーでいろいろ日本の文化などについて聞かれ、外国の人が日本の文化などに強い関心があることを再確認しました。今ではさらに関心が強まっていると思います。日本人が自国の文化や歴史などについて関心が薄れてきていると聞きます。グローバルな社会になればなるほど自国の文化や歴史の知識を蓄えておかないと自分の国に対するアイデンティティが問われることになります。いろいろな外国に行ったり、外国の人とお付き合いするうちに日本人としてのアイデンティティを確立することの大切さを感じました。
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上席顧問 津田克彦
元私立小学校校長、元大阪府私立小学校連合会会長。
プラチナム学習会では保護者相談、進学指導、及び、「小学校受験対策集団コース」を担当。元私立小学校校長の長年の経験を活かした、噂に左右されない本質的な指導で万全の準備を進めます。特に小学校入学後に後伸びできる子ども達の指導に努めています。
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