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英才児養成専門 プラチナム学習会

コラム第6回「伸びる子に育つ」

2021/07/18

 プラチナム学習会顧問の津田克彦です。ブログ第6回をお届けします。

 ようやく高齢者へのワクチン接種が軌道に乗り始め、東京オリンピックも賛否両論の中、開催に向けて準備が進められているようです。私も6月上旬に第1回目のワクチン接種を終え、7月上旬の第2回目を待っています。オリンピックが無事、終了し、若い人たちにもワクチンが行きわたって、コロナ禍が治まってくれることを期待しています。少しでも早く、学校が正常に戻り、遠足や運動会、クラブ活動、その他の行事で、子ども達が生き生きと活動する姿を見たいです。

 さて、今回は「伸びる子に育つ」というテーマの第3回として「親の役目」をテーマに、お話していきたいと思います。

 

子どもが伸びる家庭の親とは

(1)「父親的・母親的・兄弟的立場の存在」

 子どもの成長には父親的、母親的、兄弟的立場の人の存在が必要と言われています。なにも父親が必ず父親的存在に、母親が母親的存在でなければならないと言っているのではありません。単身赴任やいろいろな事情で父親が不在の家庭もあります。その場合は、母親が、あるいは兄弟の誰かがその役割を果たせばよいのです。同じように母親が不在の家庭でも、家族の誰かが母親的立場に、兄弟がいない一人っ子の場合は、家族の誰かが、兄弟のように一緒に遊んであげればいいのです。要するに、子どもが育つ環境の中で、一方向から子どもを見る(育てる)のではなく、いろんな方向、いろんな角度から子どもを見ることのできる家庭が、子どもを伸ばすことにつながるのです。

 

(2)子どもにとっての母親の存在

①子どもと母親の絆の大切さ

 どのような子でも、子どもは親の愛されたいという気持ちを強く持っています。なかでも母親の存在は特別なものです。大きなけがをして学校にお迎えに来てもらうことがあります。お父さんがお迎えの場合は、痛いのをぐっと我慢して、帰っていく子どもでも、お母さんがお迎えなら、抱きついて「わぁ」、と泣き叫びます。子どもはお母さんに、甘えたいし、強く愛されることを望んでいます。幼児期までに、お母さんに愛されている、お母さんに認められていると感じる体験をした子どもは安心感や信頼感が育ちます。 

  逆に、お母さんに認められていない、愛されていないと感じる体験をした子どもは情緒が不安定になったり、人が信頼できない子どもに育ってしまうことが多いのです。

 

②愛情の歪みを生じさせないために

 お母さんも家事やお仕事、いろいろな人間関係などで、なかなか理想的な母親になるのは難しいです。子どもへの深い愛情が歪んでしまうこともあるでしょう。そこで、いくつか気をつけておくと、極端な愛情の歪みが防げる手段をお話します。

 

・ネガティブに反応する癖を止める

 日本のお母さんは外国のお母さんより、子どもに対する満足度が低いと言われています。ある本に記載されていた「3歳児の子どもの成長に対する満足度調査」では、アメリカの母親の満足度は94%に対し、日本のお母さんの満足度は72%、10歳児になるとアメリカのお母さんの満足度85%に対し、日本のお母さんは49%だそうです。これは、日本の子どもがダメなのではなく、日本のお母さんの子どもに対する期待が大きいからではないでしょうか。いろんなことが完ぺきでないと満足されないお母さんを見かけることがあります。子どもの欠点ばかりが気になって、長所が見えていないお母さんもおられます。我々教師にも言えるのですが、日本の教育では、欠点を是正しようという気持ちが強く、その子の長所を、一番に見つけてやろうということが苦手なような気がします。我が子の見方を「こんな良いところもあるんだ」というように変えてみてはいかがでしょう。

 

・子育てのストレスをためない工夫

 子育て中のお母さんには、いろんなプレッシャーがかかります。子どもの心身の成長や健康面など、幼稚園や保育園での保育や友達関係、近所や親せきなどの周りの目、最近では事件や事故などの安全面など、お母さんの不安はとても大きいものです。その割には、お母さんに対する理解者は少なくなってきています。以前なら近所の先輩お母さんが助けてくださることも多かったですが、今では、子どもの声がうるさいと苦情が来ることもあると聞きます。そこで、大事なことは、子育てを、お母さん一人で抱え込まないことです。第一理解者はお父さんです。以前に比べると、子育てに参加するお父さんはずいぶん増えたようです。しかし、まだまだ、お父さんが働く環境は仕事中心の社会です。お父さんに負けないぐらいお仕事をされているお母さんもたくさんおられるにも関わらず、子育ての責任はお母さんに圧し掛かってきます。そこで、協力者を積極的に見つけて、助けてもらえるなら、助けてもらいましょう。おじいさん、おばあさんをはじめ、いろんな方に助けを求めてください。子育ての愚痴を聞いてもらえるだけでもいいのです。とにかく、一人で子育てを抱え込まないことが大切です。また、一日にたとえ10分でもお母さん自身を取り戻す時間、取り戻すことを見つけて、ストレスを溜めないようにすることが、子育てにもよい影響を与えるのです。

 

・母子分離のタイミング

 最近、「毒親」や「愛着障害」という題の本を見かけます。ほとんどのお母さんは、我が子が誕生した時の喜びは相当なものだったと思います。なぜ、そのときの愛情が、子どもを攻撃する感情に変わってしまうのでしょう。「まじめなお母さん」「子どものころ優秀だったお母さん」「わが子に対する理想の高いお母さん」などが、我が子に期待するあまり、お母さんの思うように育たない我が子にきつく当たってしまうケースを見かけました。責任感が強いお母さんであれば、あるほど、愛情の裏返しで、我が子にきつく当たってしまうことがあるようです。子どもは、生まれた時から、一人の人間として、各自の人格を持っていると言われています。我が子であっても、親の思うようには育ちません。親の役目は子どもの成長をサポートすることだと思います。小学校の入学式で「幼稚園までは、しっかり抱きしめていただいていたお子様を、小学校では、そっと下し、後ろから、暖かく見守ってあげてください」とお話をしてきました。小学校の6年間は、子どもにとって、親から少しずつ離れ、他人(友達や先生など)との関係を構築していく大事な時期です。子どもが、成長の過程で、親から少しずつ分離独立していこうとするのに対して、いつまでも、親の方が、分離できないでいると親子関係はぎくしゃくしてきます。お母さんの、思うように子どもが成長しなくても、暖かく見守る余裕が、子どもに感情的に接したり、叱ってばかりのお母さんになってしまわないコツです。なかには、お母さんのストレス(家事や仕事、その他お母さんの事情)を子ども(弱者)にぶつけてしまうケースもあると聞きます。そのような場合は、少し、子どもとの距離を置き、親子の関係性を振り返る時間を持つこと、さらに、子育てだけに生きがいを見出すのではなく、たとえ短時間でも自分自身の時間を持てるように努力しましょう。

 

・明るいお母さんは子どもを幸せにする

 子どもは、条件抜きにお母さんが好きです。「子どもは親を選べない」と言われますが、ある大先輩が、お母様方に「子どもは、この人なら自分を大切に育ててくれると思って生まれてくる」とお話されていました。親としての心構えのお話ですが、私はこのお話が好きです。子どもは「私を大切にしてくれる親」と感じて日々過ごすことはとても幸せなことです。子どもにとって学校は、「社会」です。友達関係やいろんなことで、子どもなりに、ストレスを抱えて帰宅します。そんなとき、お母さんが、笑顔で明るく「おかえりなさい!」と声をかけてくれるだけで、悩みの半分は吹き飛んでしまうぐらい、うれしいものです。お仕事をされているなら、帰宅したとき、明るく「ただいま」と声をかけてやってください。高学年にもなると、返事もしない子どももいるでしょう。でも、内心は「お母さんは今日も元気だ!」と安心しているのです。明るいお母さんの家庭は、明るい雰囲気に包まれた家庭になります。そこで育つ子どもは、「幸せな子ども時代」という一生の宝物を得るのです。

 子育ての期間は案外短いものです。子育てを楽しむ日々を過ごすことは、お母さんの宝物にもなります。

 

◆〈つぶやき〉のコーナー◆

「親子でキャッチボール」

 原田マハ氏の「キネマの神様」を読みました。主人公が薦める映画の中に「フィールド・オブ・ドリームス」という映画が出てきます。皆さん、ご覧になったでしょうか。その映画のラストシーンで「父親と息子のキャッチボール」の場面があります。実は、私の、父との思い出もキャッチボールなのです。私たちの子どものころ(昭和30年代)のスポーツといえば、野球でした。いろんな空き地で、たくさんの異年齢(上は高校生ぐらいのお兄さんから、下は幼稚園ぐらいの幼児まで)の子どもが一緒に野球をしていました。そんな時代だから、男の子の憧れは父親とキャッチボールをすることでした。私の父は、青春時代を戦争下で過ごした年齢です。もともと運動をあまり好まなかったらしく、小さいころに、遊んでもらったり、運動をしてもらった記憶がありません。私は小さいころから運動が得意で、野球も大好きでした。よくアパートの壁に向かって一人でボール投げをしました。そんな姿を見て、母親に「キャッチボールの相手ぐらいしてやったら」と言われたのでしょう。父が突然、グローブを手に、「キャッチボールしよう」と言ったのです。でも、そのころ、私は小学校高学年になっていて、地域の野球チームでも活躍していました。そんなに強く投げた訳ではないにもかかわらず、私の投げたボールを父は捕ることができませんでした。それでも、そのあと10分ぐらい、黙って父とキャッチボールをしました。それが、私と父のたった一度のキャッチボールです。おそらく、いろんなところに連れて行ってもらったり、いろんなものを買ってもらったと思います。しかし、私の、父との一番の思い出は、たった一度のキャッチボール。それぐらい、うれしかったのです。

 お母さんと娘の関係は、お互い文句を言いながらも一生続くようです。男の子にとってお父さんは、大きくて、まぶしくて、特別な存在です。ぜひ、お父さんとの、一生心に残る思い出を作ってやってください。

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プラチナム学習会 上席顧問 津田克彦

元私立小学校校長、元大阪府私立小学校連合会会長。 プラチナム学習会では保護者相談、進学指導、及び、「小学校受験対策集団コース」を担当。元私立小学校校長の長年の経験を活かした、噂に左右されない本質的な指導で万全の準備を進めます。特に小学校入学後に後伸びできる子ども達の指導に努めています。

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